第4話:SNSで共感を生むには“本能”を突け!整いたい人のインサイトとターゲット設計術

すべては“ひとりのため”に──消費者の深層理解と思考のデザイン

SNS運用の勝敗は、「どれだけターゲットの中に入り込めるか」で決まります。数字でも機能でもなく、“心のざわめき”に応えることが、本質的なマーケティングです。
ONE WORLD株式会社「marucha」のSNS戦略において、私たちが最も大切にするのは、「たったひとりの感情を理解し、寄り添い、動かす」こと。そのために、本話では消費者理解の核心に迫ります。
【0】なぜこの結論に至ったのか──消費者理解のプロセスと論理展開

今回の分析は、感覚や想像ではなく、次の3ステップで構築されています。
① 生活者起点の情報収集
- WebサイトやHP、資料からブランドの世界観を理解
- オーガニック茶というジャンルが持つ市場的価値・競合比較
- 投稿やレビュー、類似商品の反応など、生活者のリアルな声を分析
② 行動と心理の整理(凡人→狂人アプローチ)
- なぜ人はお茶を飲むのか?を機能ベースではなく“本能ベース”で分類
- お茶を飲む人間の深層心理を「ホメオスタシス(恒常性欲求)」と「自己肯定感」で再定義
- オーガニックであることの意味=「安心の根拠」「自己評価の強化」
③ ベネフィットの抽出と共通課題の発見
- 上記2つの心理軸に共通する“静かな不安”を見出す
- 「私はこのままでいいのか?」という自己への問いを核に、訴求ポイントを再構築
この3ステップの中でも特に重要だったのは、
- 最初に「オーガニックを好む人間」の心理を“凡人→狂人”のスライド構造で整理したこと。
- 次に「お茶を飲むという行為」の深層を、同じく“凡人→狂人”で分解し、それぞれにおける本能的欲求(安心、安全、回復、誇りなど)を抽出したこと。
- 最後にこの「オーガニック欲求」と「お茶欲求」を掛け算し、まるちゃという商品に宿る価値を“本能レベル”で定義したことです。
そして、これらの価値を“凡人側に寄せて伝える”ことで、広く共感されながらも深く刺さるSNS戦略が可能になるという構造にたどり着きました。
これらを経て、私たちは次のような“構造的理解”に至りました:
- オーガニックとは何か?を本能レベルで理解するために、「凡人→狂人」モデルで分析
- 凡人:「なんとなく健康そう」「無農薬は安心」
- 良人:「理由がわかる」「体に優しい」
- 変人:「自然と共鳴する」「思想として選ぶ」
- 狂人:「これ以外を体に入れると違和感がある」「これは自分のアイデンティティの一部だ」= 「他人に流されずに、正しいものを選べる私」を証明する手段であり、自己肯定感の核心として機能する
- 次に、“お茶という存在”が人に与える心理的価値を、同じく凡人→狂人で分解
- 凡人:「水分補給」「カフェイン控えめ」
- 良人:「香りや味が落ち着く」「食後に整う」
- 変人:「飲むことで思考が整う」「儀式的な意味がある」
- 狂人:「飲まないと自分が崩れる」「この一杯で世界とつながる」
- この2つのスライド構造(オーガニック × お茶)を掛け合わせて、maruchaが提供する“本能に刺さる価値”を抽出 → 結果:「安心して戻れる/整えられる/選ぶことで誇れる」
- 最後に、この価値を“凡人でも理解できる言葉”に変換し、普遍的な共感を得る訴求設計にした → 結果:「整う」「ちゃんと選べてる」「私は大丈夫と思える」
このように、論理と感情、凡人と狂人、オーガニックとお茶、それぞれの本質を重ね合わせることで、SNS運用の根幹となる“消費者の本能的ニーズ”を言語化できたのです。
このプロセスを経て、私たちはmaruchaが応えるべき感情と文脈を明確に定義しました。
【1】ターゲットを動かす2つの心理軸

恒常性志向(ホメオスタシス欲求)
- 「整いたい」「戻りたい」「乱れた心を落ち着けたい」
- 情報・時間・ノイズに疲れた現代人が、自分のペースを“取り戻す”ためのリズムとしてmaruchaを求める
- お茶=精神のリセットボタン、心の呼吸
自己肯定感志向(アイデンティティ欲求)
- 「私はちゃんとした選択ができる人間でいたい」
- 日々の選択で、“自分を肯定する理由”がほしい
- maruchaは「自分を大切にできている私」を可視化するツールになる
【2】この2つに共通する“静かな悩み”とは?

❝ 私は、今のままで本当に大丈夫なのか? ❞
⇒「自分自身がズレてる気がする」と感じている
この不安は言語化されません。しかし、日常の中に確かに潜んでいます。
- 気づけば1日が終わり、「自分に戻れていない」
- 常に何かに追われている感覚
- 過剰な情報の中で、自分の感覚を信じられなくなっている
この“漠然とした不調”こそが、maruchaが解決すべき静かな課題です。
【3】maruchaが応える“感情の欲求”とは?
■ 安心したい
- オーガニックという「混じり気のない安心」
- 成分、育ち、作り手まで透けて見えるからこそ、身体が自然に“受け入れる”
■ 自分を大切にしたい
- オーガニックを選ぶ=自分を大切にする行為
- 「私はちゃんと選んでいる」という、目に見えない誇り
■ 戻りたい
- maruchaは“刺激”ではなく“回復”もっと言うと“回復”より“リセット”を求めている
- 外からの情報にさらされた心を、やさしく“本来の自分自身”に戻してくれる
【4】“たった一人”のために言語化したターゲット像

■ 本質的ターゲット定義
「私は今のままで本当に大丈夫なのか?」と静かに感じている
お金に余裕のある都市部の社会人層
このターゲットの本質を深掘りすると、以下のような心理的・社会的背景が見えてきます:
■ 本能・欲求(本能的レベル)
- 恒常性本能:「整っていたい」「日常のズレを戻したい」
- 安心欲求:「自分の選択を“信じたい”」
- 誇り欲求:「ちゃんとしてる私でいたい」
- 自己同一性欲求:「私は私でありたい」
■ 思考パターン
- 「ちゃんと働いてるし、生活もできてる」
- 「だけど…これって本当に“私らしい”毎日?」
- 「物理的には満たされてるけど、心がどこか置き去り」
- 「誰に見せるでもないけど、“私は整ってる”と思いたい」
■ 悩み・感情
- 静かな焦り:「このまま毎日が過ぎていっていいのか?」
- 情報疲れ:「SNSも、仕事も、全部“ちゃんと”してる。でも疲れる」
- 自己肯定の枯渇:「私はちゃんと自分を大切にできてる?」
■ 社会的背景
- 年齢:30代後半〜40代前半
- 性別:女性(男性も一部含む)
- 職業:都市部ホワイトカラー職(広告、広報、企画、フリーランスなど)
- 年収帯:500〜900万円程度
- ライフスタイル:テレワーク・在宅時間多め/忙しさと余白の揺れの中にいる
- 消費傾向:「モノ」より「意味」で選ぶ、“世界観消費”の傾向が強い
名前:静香さん(仮) 36歳・都内勤務・感度高めの会社員
- 朝はPCとスマホの通知に追われ、夜はYouTubeを見ながら寝落ち
- でも、ほんの10分の“整える時間”がある日は違う
- 健康オタクではない。でも、“ちゃんとしたもの”は選びたい
- 「このお茶を選ぶ私は、きっと大丈夫」
【5】このターゲット層は、どのくらいいるのか?

このような「静かな不安」を抱える都市部の感性高めの社会人層は、日本国内でおよそ7〜10万人程度存在すると推定されます。
推定根拠:
- 30〜44歳女性:約860万人
- 都市部居住:約300万人(35%)
- 年収500万以上:約30〜45万人(10〜15%)
- その中で“意味消費・内省的な価値観”を持つ感性層:約1/3 → 約10〜15万人
- 「今のままでいいのか?」という内的問いを抱える層:約7〜10万人と想定
補足:
- SNS・LINEなどのデジタル経路でリーチ可能なターゲット数:1〜2万人前後が短期的な現実的目標
- 小規模だが共感性が深いため、LTVが非常に高い“ロイヤル予備軍市場と位置づけられる
【6】だから私たちは、こう伝える
「この一杯は、整えるための処方箋」
「情報ではなく、“静けさ”でつながるお茶」
「あなたのリズムを取り戻す、まるやかな時間」
maruchaは「新しい何か」ではありません。 あなたの中にずっとあった、“本来のあなたの幸福”を満たす存在です。
次回は、こうした消費者理解をもとに、ブランドエクイティピラミッドを設計していきます。
ブランドの設計図そのもの、売上を爆上げさせる仕組みの設計
ブランドの魂を、最も深く言語化する回となります。

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